猫を拾ったけど、すでに先住猫が要る場合

(子)猫を拾ったはいいが、どうしたらいいものか?

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何も猫の知識がなく、ふと猫を拾った場合、そのまますぐ連れて帰って飼えるもの、と正直なところ私は思っていました。
もちろん病院に行って健康状態を見てもらったり、届け出をしたり、探している方を探したりすることをしながらも、飼育環境があれば、すぐに飼えると思っていたのです。

猫のことを何も知らなければそれで良かったのかも知れません。たくさんの猫や犬の保護や世話をしている団体の方が「捨て猫や保護猫を引き取れと言われたり、置いていかれても、うちでは、今すぐに引き取れないから」という意味も、だから、なぜなのか解らなかったのです。


本当に怖い猫の「感染症」

上記の「うちでは~」のその言葉を痛感した、私が体験したのはパルボウィルスでした。保健所から間一髪で保護された子達を一時預りましたが、その日から1週間以内に、同時に預かったすべての子猫達3匹が、まだ名前もないまま虹の橋を渡ってしまいました。潜伏期間を経て、うちに来て翌日に発症、そう、パルボウィルスキャリアだったのです。
パルボウィルスは、ワクチン未接種の子猫がかかると、ほぼ95%が助からない(私にとっては100%でした)ウィルスです。子猫を本当に本当に体内から苦しめ、発症すれば短時間に死に至らせる本当に恐ろしいウィルスです。その症状はウィルスによって大きく異なるようですが、私のところに来た子猫たちのパルボは、心臓へ回った子、腸管・腸壁をやられた子この2系統だったと思われます。

先住猫が要る場合、感染症の潜伏期間は必ず「隔離」をする

ここ近年、例外のハナシも良く耳にしますが、一般的にウィルスの潜伏期間は2週間と言われます。ですので、最初の2週間、体調の管理には注意してあげてください。特にワクチン未接種の子猫(800グラム以上の体重がないと1回目のワクチンが打てないため、子猫はほぼ未接種であると考えてよいでしょう)の便、様子には注意が必要です。おかしければ、あっと言う間に元気がなくなり、下痢をし、嘔吐し、食べることもできず、動けなくなります。
先住猫が要る場合は、約2週間別室で隔離をして、出来ることならビルコンやウィルクリア等ウィルスに効く薬剤の散布を、世話をする人の服や手足しながら、お世話をしてあげてください。

先住猫が連鎖感染する場合も

パルボウィルスが先住猫に連鎖感染した場合、ワクチンを2回以上接種経験があれば、2~3日体調を崩す子もいます(下痢、食欲不振、元気がない等)が、大事に至ることがほとんどないでしょう。ただし成猫でワクチン未接種の場合は話が違います。子猫より体力があるため、クリアできる可能性は高くなりますが、パルボウィルスで約50%生存率と言われます。子猫を保護する場合、まずは先住猫のワクチン接種が先決です。

ウィルス感染が疑わしい場合

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元気がない、下痢、嘔吐、食欲がない、動かない、うずくまり続けている等の何らかの具合の悪さを感じたら、その旨を動物病院に電話で連絡して、受診します。小さい病院の場合、ウィルスは脅威ですので、診察さえも断られること、入口から入ることを拒まれることもありますが、それだけ恐ろしいウィルスであり、脅威ですからいたしかたのないことです。

ウィルスキャリアでも早期であれば、投薬治療で助かることも稀にあります。各種ウィルスの検査キットは病院にあるので、出来るだけ早く受診をし、適した薬をできるだけ早く与えてあげるようにしましょう。対処の方法は動物病院の指示に従ってください。
また診察結果でウィルスがシロであった場合、まだ発症していないだけなのかもしれませんが、病気の原因がパルボなどのウィルス感染でないなら、少しだけホッとすることができます。一匹でも多くの子猫たちが、ウィルスの脅威から救われることを切に心より願います。


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